チャレンジその1-7





とりあえず、とオレは考えた。

この噛み締めてるの、やめさせたい。  ヘタすっと切れるんじゃねぇか。
くすぐったら一発だけどそれじゃあまた色気なさ過ぎなんで。

顎を掴んで上を向かせてそうっと口付けた。
すぐにほどけた。 よしよし。
ついでにしばらく唇と舌の感触も楽しんだ。  離して目を見たらやっぱり涙目で。
理性もつだろうか、  という疑惑が湧き上がった。
最後までしないって約束したし。
三橋がちゃんとその気になるまで待ちたいから、しないけど。 けど。
(・・・・・・・・大丈夫、かなオレ・・・・・・・)

「唇噛むなよ」

ダメもとで一応言ってみる。
三橋の目が 「じゃあどうすれば」 と言っている。 すげぇわかりやすい。

「だから声我慢すんなって」
「・・・・・・・・。」

イヤなわけね。 あぁそう。 
(・・・・・・・見てろよ・・・・・・・・)

燃えつつもオレはそこでふと不安になった。

こいつ本当ーに本当ーに感じてんのかな。
逃げまくるのは実はくすぐったいだけだったりして。
実は笑いそうになるのを我慢していただけだったら大マヌケだぜ。
や、少しくらいは感じてるのは間違いないと思うけど。
そのあたりどうなのか聞きたい、けど聞きにくい。  絶対素直に答えないような気もするし。
それでなくてもさっきからほとんどしゃべってない。 (その分目がものすごく雄弁だけど)
まぁわかるような気もすっけど。

いきなり三橋並みに後ろ向きなことが頭を掠めてしまった。
でももう悩むより手っ取り早く確認することにする。
こういうとき男は便利だ。 わかりやすい。

さわさわさわ。

布の上から撫でたらしっかり反応しているのがわかってホッとした。
(あぁ良かった・・・・・・・・)
とか思うまもなく三橋がぎょっという感じで飛び上がった。
そりゃそうだよな。  声も聞きたいしもうこっちに集中してやる。
となると下のジャージも脱がせないと。

そう思ってズボンに手をかけて下ろしかけた、まではいいけど
そんなに簡単にはいかないと気が付いたのと
三橋が慌てたように体を仰向けにしたのが同時だった。
三橋の目がまた明らかに 「ヤダ」 と言っているような気が。 でも。
これって本人の協力がないと意外と難しいんじゃ。  引っかかるもんもあるし。
(協力・・・・・・・してくれるかなぁこの様子じゃダメかも)
一応頼んでみる。

「三橋、あのさ」
「・・・・・・・・・・。」
「ちょっと腰上げて」

ふるふるふる。

顔が振られちゃった。 はぁ。 やっぱり。
いやここは強気でいかねぇと!!

「何でさ!!」
「・・・・て言った・・・・・・・」  
聞こえない。
「何だって?」
「・・・・・・最後までしないって・・・・・・・」

言ったけど。 いやする気はない本当に。 理性飛びそうだけどヤバいけど。
やっぱ無理強いは嫌だもん。 約束破んのもヤだし。

「しねぇよ。」
「・・・・・・・・・・。」
「しないけどおまえだってこれ何とかしたいだろ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

すっげ恥ずかしそう。 いーじゃん同じ男なんだからそれくらいわかるよ。
(あ。 じゃなくて見られるのがイヤなのか・・・・・・・・・)

思った途端猛烈に見たくなった。
それにそうだよ着替えの時に見られない唯一の場所じゃん!!

「協力してくれないと無理矢理脱がすぜ。」

それはそれで楽しいかも、なんて思わずにんまりしたら
三橋の顔が少し青くなった(ような気がする)。  それから小さな声で言ってきた。

「じ・・・自分・・・で・・・・脱ぐ・・・・・」  
「いい。 オレ脱がす。」

即座に却下したのは実際脱がしたかったのもあるけど
本人に任せたらまたどんだけ時間がかかるかわからないと思ったからだ。
オレもう結構いっぱいいっぱいなんですけど。 待てないんですケド。
じっと見たら三橋は観念したのかやっと脱がせやすいように腰を上げてくれたんで、
下着もいっしょに一気に下ろしちゃった。
脱がせたもんをその辺に放り投げて、ついでにオレも一回身を離してさっさと全部脱ぐ。

三橋はと見ると横向いて丸まろうとしているんで (おいおい)
えいっと表に向けて足を開かせた。
「ひゃっっ」 という声がしてすぐにぱたりと閉じられた。 丸まったままだし。(見えねーじゃん!)
こういうのだけは素早い。

「見せてよ」

なのに丸まったまままた横向きになろうとしやがった。 (団子虫かよ!)
往生際が悪ぃなこのやろう。
(んじゃ、悪いけど)

膝を掴んで無理矢理開かせて (抵抗されたようだけど、この体勢ではオレのが有利だ)
閉じれないように素早く足の間に体をもぐりこませた。
同時にどこも隠せないように両手首も押さえ付ける。
これってやられんのすげー恥ずかしいだろうけどやるのはクるな。
こいつのこんな恥ずかしいかっこ見れるのは自分だけだと思うとそれだけでぞくぞくする。
改めて じぃっと見て、あ、オレのより少しちっちゃい なんてしょーもないことで安心したりして。
いや別にそれはどうでもいいんだけど。  でも一応何となく。

「・・・・や、だ・・・・・・・・」

小さな抗議の声が聞こえた。 声が震えている。
嫌か、そうだろうな。 ごめんな。
でも挿れないからさ、ここまではさせてよ。  手は離してやるからさ。

両手を解放してやりながら、
ちらっと顔を見たらそれまでこらえていたらしい涙がぽろりと零れ落ちるのが見えた。

(あぁやっぱり泣かせちゃった・・・・・・)
(そんなに泣くほどイヤ?  恥ずかしいだけ?)

とか瞬時にいろいろ浮かんだけど、
オレももう 全 然 余裕なかったんで構わずに、腿の内側に掌を這わせた。
びくっ と白い足が震えた。
誘惑に抗えずに後ろの部分を そぅっと指で探ってみる。

「!! やっっ・・・・・」

抗議の声はさっきより鋭くて必死だ。
(わかってる、よ。 触っただけ。 我慢するよ・・・・・・・・・・・)

我慢我慢、と自分に言い聞かせながら腿の内側に歯を立ててみた。
思ったとおり赤い痕が簡単に付いた。 何となく証のように見えて嬉しい。
それから震えている三橋の中心を舌先でぺろりと舐めてみる。

見事に体が跳ねた。

それにすごく気を良くして片手で根元を支えて先端を咥えた。
実は自分でも実際に見たら少しは抵抗あるかなとか思ってたけど全然なくて (むしろ楽しい)
オレやっぱりこいつに惚れてんだなぁ とか今更なことを考えた。

舌で刺激してやったら。

「あ! あっ・・・・・・・ん・・・」
おっし!!)

やっと聞けた。  やっぱこの声いい。
もっと出させてやると深く咥えなおしたところでものすごく焦った声が。

「ああああああべ、くん!」
「なに。」

と言ったつもりだけど口の中にモノがあるから実際は 「はひ」 になっちゃった。
途端にまた三橋が 「ひぁっ」 と声を上げてのけぞった。 あ、ごめん。 歯ぁ当たったかも。
今のは喘ぎ声というより悲鳴だったような。
痛かったのかな悪ぃことしたな。 気を付けよっと。

「そ、そ・・・それ・・・・・・・・」

三橋はもう完全に息が上がっててしゃべりにくそう。  けどとぎれとぎれにさらに必死な声が。

「・・や・・・・・やめ・・・・・・・・」

言いながら腰が逃げていきそうになった。 (まただぜ!!!)
でも予想はしていたんで、すぐにそうはさせるもんかとがっちりと押さえ込んでやる。
もしかしてこいつ。
今までも声出すのがイヤで逃げてたんじゃ。
逃げても無駄なのに。 オレのが力 強いんだから。

「・・・・・ヤ・・・・ヤだ・・・・・」

こんなに反応してんのに何言ってんだと思って無視してそのまま弄り続けていたら。

「は・・・・・・・・ぁ・・・・・・」

悩ましげなタメ息混じりの声がまた漏れた。  すげぇぞくぞくする。
どの辺りがいいのか大体見当付くから、そこばっかり集中して攻めてみる。

「・・・・・あっ!・・・・・・や・・・・・ぁ・・・・・」

あぁ楽しい。

「も・・・で・・・で・・・・・出ちゃ・・・・・・・・」

切羽詰った上擦った声が聞こえたんでパっと放した。 だってイくときの顔が見たかったから。
だから後は手でしてやろうと思って、ずるずると上に移動して顔を見たら。
また隠してるし!!!
えいっ と掴んで腕をどかした。 (何度目だこれ)  けど。


現れた顔を見た瞬間。


信じられないことにオレはいきなりアっというまにテンパっちゃった。
夢とかで見たり何度も想像したりしてたのなんかしょせん想像に過ぎなくて。

ずっと我慢してたんだけどもうダメ。 その顔だけでイきそう。
も  の  す  ご  く  色っぽい。 おまえちょっとそれ反則。
なんて考えるまもなくマジでヤバい。 出そう。 てか出したい。 我慢できない。(あぁナサケナイ)

だもんで大急ぎでオレのと三橋のと片手でいっしょくたに掴んで乱暴に扱いた。
すっげぇ気持ちいい。

「あ、 あ、・・・・・・・・」

三橋が喘いだ。 イイ声。

「ん   ぅ・・・・・・・」

三橋が切なげな声とともに小さく痙攣してすぐに達した。
その顔を見ながらオレも直後に速攻でイっちゃった。






はー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







脱力。


いろんな意味で。






なんかもうちょっといろいろしたかったんだけどなぁ・・・・・・・・

ぼんやり思いながら、
オレはとりあえず同じように脱力している三橋の体にぐったりと体重をかけた。
















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