オマケ






その女が以前から三橋のことをよく見てるのなんかオレはとっくに気が付いてた。
三橋は全然気付いてないようだけど。

でもだからといって特に積極的な行動をとるわけでもなかったので
オレなりに我慢していたのに。


「私、三橋くんのこと、諦めないから。」

唐突に投げつけられた言葉に瞬間呆然として立ち尽くしてしまった。

こいつ知ってたんだ・・・・・・・・・・・・・・。

それから猛烈な怒りが湧いた。 上等じゃねぇか。

「盗れるもんなら盗ってみろよ。」

吐き捨てるように言って思い切り睨み付けてやった。

女相手に、  と思ったけど感情が言うことをきかなかった。

そいつは少しだけ怯んだような顔をしたけど、すぐに きっとなって言い返した。

「もちろん頑張るわよ。 選ぶのは三橋くんだから。」

さらに

「三橋くん、女の子と付き合ったことないんでしょ? だったらわからないよね。」

そう言い捨てるなり、さっさと走り去っていきやがった。


オレはしばらく動けなかった。 情けないことに。
それくらい最後にぶつけられた言葉が胸にこたえた。



確かにあいつは女の子の恋人とかできないうちにオレが手ぇ出しちゃったんだ。
本当は女の子のほうがいいのかもしれない。
知らないだけで。
オレだって性別だけで言ったら女のほうがいい。 ホモじゃねぇもん。

でも三橋だから。

三橋がいいんだオレは・・・・・・・・・・・・



もちろん選ぶのはあいつだ。 わかってる。

・・・・・・だけどオレは。

あいつを絶対誰にも渡す気はねーんだよ。

悪いけどな。



・・・・・三橋が自分から 「もう冷めた」 とはっきり言わない限りは。










                                                了

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