オマケ      I さまに m(__)m







「1日目は確か、もう少し投球練習の調整する、だったよな」
「だって本当だもん」
「2日目は三橋の爪にマニキュア塗ってるから、だった」
「本当に塗ってただろ?!」
「3日目は三橋が腹痛い、だったよな」
「あー、まぁな」
「4日目は今度はおまえが眩暈がする、だったっけ?」
「あの時は本当に眩暈が」
「嘘つけ」
「・・・・・・・・・。」
「結局何だかんだ理由付けて、風呂の時間ズラしやがって」
「・・・・・・・もう済んだことじゃん」
「流石に最後のほうで1年の連中が不審気な顔してたんだぜ?」
「別にいーじゃん」
「良くねーよ!! その度に苦しいフォローをしてやるオレの身にも」
「あー、それは感謝してるよ、マジでさ」
「本当にしてる?」
「してるしてる」
「しかもそれで、出た後で三橋がぐったりしてた日もあったよな・・・・・・・」
「・・・・・・・・よく見てんな花井・・・・・・・・・」
「イヤでも目につくんだよ!!」
「あーでも、大丈夫。 のぼせただけだから練習に支障はなかった」
「・・・・・・・のぼせるようなことをすんなよな・・・・・・・」
「してねーよ」
「・・・・・・・・・・・。」
「何だよその疑いの目」
「疑ってんだよ」
「銭湯なんだから変な真似するわけねーだろが」
「・・・・・・・でもあの日は他に誰も」
「しっつけーな! してねーって!!」
「・・・・・・・・。」
「まだ疑ってる?」
「悪いけどな」
「禿げるぜ?」
「その前に胃潰瘍になるぜまったくよ」
「お大事にな」
「おまえのせいだろーが!!!!!」
「でも」
「なに」
「オレだって胃が痛いんだ」
「ほおぉ」
「風呂に入ると何しろピンクになりやがるし」
「・・・・・・・。」
「絶対オレでなくてもむらむら」
「もういいわかった」
「わかってくれたか」
「無事に終わって良かったな!」
「いやまだこれからだって」
「は?」
「もうすぐ夏だ」
「それがどーした」
「夏と言えば衣替えだ」
「うち制服ねーじゃん」
「半袖が増えるってことだよ! いちいちこまけーなおまえは!!」
「・・・・・・・半袖のなにがマズいんだ」
「つまり露出度が高いってことだ!」
「暑いからな」
「白い肌が露になってまたむらむらするヤツが」
「おまえくらいだそんなん!!!!!!」
「そんなのわっかんねーだろ?! それに授業で水泳がある!!!」
「・・・・・・・・・。」
「三橋の裸体をクラスの連中の目に晒すのかと思うと胃がきりきりと」
「オレは、オレと三橋の胃のが心配だぜ」
「夏が終わると今度は秋だ!」
「春じゃねーのは確かだな」
「秋といえば食いモンの季節だよな?!」
「はぁ」
「三橋に何か奢ってやるヤツがいるかもしんねえ・・・・・・・・・」
「いいことじゃんか」
「それでまたポっと頬を染めて 『いい、人、だ!』 とか言うんだあいつは!!」
「・・・・・・・・それで?」
「誰かに餌付けされやしないかと思うと心配で夜も寝らんねえ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おまえが一番奢ってやればぁ?」
「もちろんそうしたい! そうしたいのはやまやまなんだが!」
「はぁ」
「金がそんなにない・・・・・・・・」
「あ、 そう」
「だから花井、オレに金くれ」
「アホかーーーーーー!!!!!」
「何だよ友達甲斐のねーヤツだな」
「いやもう友達でなくていいから」
「なんか言った?」
「いや何も」
「友達でないなんて、なんて冷たいんだ!!」
「聞こえてんじゃねーかよ!!」
「オレは真剣に悩んでいるのに・・・・・・・・」
「あー悪かったよ。 んじゃ、早く冬になることを祈っててやるからさ」
「・・・・・・そう、次は冬だ・・・・・・・」
「待ち遠しいな!」
「冬になるとまた別の心配が」
「は? 今度はなに?」
「冬は寒い」
「当たり前だ」
「必然的に頬が赤く染まる」
「・・・・・・・・それが何か?」
「頬の染まったあいつの顔はこの世のものとも思えないくらいかわいいんだぜ?!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「それを見て三橋に惚れる輩がいたらどうしよう・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「そいつが三橋に焼き芋なんか奢ってやってまた三橋が 『いい、人v』 とか言ってぐらぐらと」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「しかも焼き芋はバカみたいに高いときてる!!」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「あれ、絶対暴利だよな? 足元見てるよな?!!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「オレは一体どうすれば」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・聞いてる?」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・どうした? 腹なんか押さえて」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・花井?」











                                              オマケ 了

                                             SSTOPへ







                                                    合掌。

                               こちらのオマケは「フーガ」の一蝶さまのメールにあった言葉をそのままネタとしていただいたものです。
                                                       一蝶さま、有難うございましたm(__)m